FERRARI 375 PLUS #01

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みなさま、ごきげんよう
芸術の秋もいつのまにか終わりを迎えつつあります。
やばいやばいと重い腰をあげて、第二作に取り掛かりました。
 
今回のお題は1954年のル・マン24時間レースを制した、とても有名なマシンです。
キットは仏STARTER社のGOUPILLE氏のお仕事。なかなか繊細です。
ほとんどのパーツがボディと一体成型されているので、このまま飾っておいても素敵だなと思いますが、作らないことには上手くなりません。
コレクションを増やしつつ、しっかり腕を磨くのが当面の目標です。
 

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パーツ構成はとてもシンプルで、仮組にそこまで苦労はなさそうですが、小物にいろいろと難点もあります。
まずデカールの版ズレがひどく、正直あまり使いたくありません。
ナンバープレートがあったらしい箇所も切り抜かれています。eBayの出品者は未組立だと言っていたのに…。
また、フォグランプが同梱されていなかったり、バキュームパーツが黄ばんでいたりするのも、初心者には悩ましいところ。
43キットはあくまで「素材」だと考えて、追々解決していきましょう。
 
ちなみにSTARTERのこの車種、かなり生産数が多いらしく、ネット上では完成品画像をたくさん見つけることができます。
ただ、手軽に組み立てられるせいか、あまりに手軽に色を塗ってデカールを貼っただけのようなものがとても多いです。
欧米における模型文化の懐の深さを見るようで微笑ましくもありますが、気晴らしの立体塗り絵にしては、少しばかり高価ですよね。
 
というわけで、初心者がまずは作るべきだというSTARTERのキットを、真面目な初心者として、真剣に作ってみたいと思います。
 

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で、今回の強い味方。伊BBR社の小物群です。
じつは以前、375 PLUSと同時期にeBayでBBRの121 LMを購入したのですが、どういうわけかホイールだけ同梱されていないという事件がありました。
ちょうどイタリアの出品者でしたし、どうにかしてくれと頼んでみたところ、ホイールに加えてタイヤ、給油キャップ、ライト等々が詰まったパッケージを送ってきたという…。
イタリア人はどういう商売してるんだ?それとも謝罪という概念が発達しすぎているのか?
とにかく必要なのはホイールだけでしたし、他の小物パーツはありがたく流用させていただくことにします。
 

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さて、前口上はこれくらいにして、さっそく製作をはじめましょう。
別パーツ化する予定のボンネットベルトとサイドミラーを削り落とし、パネルラインとスリットを深く彫り直し、大きな気泡をポリパテで埋め、全体を400番のペーパーで擦っておきます。
艶消しのさらさらです。
特徴的なリベットは、今回は存置します。
いずれ腕が上がったら埋め込みにも挑戦したいと思いますが、さすがに二作目で試すのは蛮勇です。
リアフードのヒンジもボディと同色ですし、作り直しても精度が上がるわけではないので、存置します。
古いキットのためボディの収縮があったらしく、底板をだいぶ削ってなんとか収めました。
 

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続いて車高調整をします。
ホイールは繊細な編込みが素敵な純正品。タイヤはモールドと質感が素敵なBBR製です。
 
STARTERのキットはなかなか優美な造形ですが、実車の醸しだす獰猛さに欠ける気がします。
というわけで、フロントの軸受けとフェンダーを削ってやや前傾姿勢にしてみました。
全体的に車高も下げています。
この選択が本当に正しいのか、いまいち確信が持てません。
車高関係はすこしの変化で全体の印象が変わってしまうので、なんとも難しいです。
腕だけでなく、感性も養う必要があると痛感します。
いずれにしろ、タイヤはもうすこし外側に出したほうがいいかもしれません。
接着する段階で再度調整しようと思います。
 
さて、次回は一番ハードルが高そうなメーター周りとフロントグリルの工作です。