FERRARI 290 MM #07

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完成が見えてきたせいか、ちゃんと手が動いております。
とりあえずインテリアを仕上げました。
底板はフラットブラック。実車を見習うならもうすこし滑らかな半艶にすべきでしたが、次回への課題にします。今回はこれで走ります。
シートはMr.カラーのウッドブラウンを吹いてみました。あまり皮革に見えませんが、これもまた次回へ。
ペダル一式はキットのものをそのまま接着しました。ぜんぜんリアルではありませんが、これもこのままで。エッチングがキラキラしているだけで満足とします。
シフトノブ基部のみ、すこし手を入れています。キットの底板にモールドされていた基部はあまりにあまりだったので、実車写真を参考にプラ板を切ったり貼ったりして、それらしい物を作りました。その上にシフトゲートを接着して、実車同様にすこし曲げたノブを差し込んで完成。稚拙な工作ですが、とりあえず密度が上がりました。
そうそう、助手席の手前にある黒い箱ですが、何だかわからないながらも実車には付いていたということで、プラ板で作ってみました。消火器でも入っているのかな?
 

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メーターパネルのエッチングは良い雰囲気ですが、そもそも実写とぜんぜん違います。
ここらへんに拘るなら、塗装前にボディ自体を加工しておくべきでした。
暗くて見えづらいですが、シート脇のフレームも黒く塗って接着してあります。実はこのパーツ、たいへん精度が低くて仮組みに苦労しました。腕があれば自作したのですが、そんなことをしていたら完成は遠のいていたでしょう。
 

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43キット最大の特徴とも言えるのが、バキュームフォームした塩ビ版を切り出して接着するライトカバーでしょうか。以前から難しそうだとは思っていたのですが、想像通りの難しさでした。
塩ビをハサミでざっくり切り出し、ヤスリと600番のペーパーで慎重に整形します。それをマスキングテープを裏返しに巻き付けた爪楊枝に張り付け、ボディに当てて合わせを見ます。この作業を何度も繰り返して精度を上げていくのですが、眼と肩と腰と精神への負担が大きいこと。親切なルネサンスはバキュームパーツを2セット用意してくれているのですが、一度失敗したらもう立ち直れないんじゃないかというくらい疲れました。というわけで、片側1時間程度の努力で妥協することにしました。たぶん追い込めば追い込むほど、精度が上がっていくのでしょう。鍛えるべきは腕ではなく精神力ですね。
最後に2000番のペーパーで切削面を綺麗にして、切り出し作業は終了です。
お次の難関は接着作業。細切りしたマスキングテープでカバーをボディに固定してから、エポキシ接着剤を接合部に少量盛りつけます。接着剤が隙間に浸透していくので、エナメル溶剤を染み込ませた綿棒で余分を拭き取れば、工程としては充分。接着剤が乾いたらテープを外して残りの部分も同様に。
この方法はプロフィニッシャー・北澤志朗氏のウェブサイトで紹介されていたもので、とても参考になります。
反省としては、切り出し作業の精度が低かったため、カバーとボディにわずかな隙間が生じてしまい、そこから接着剤が裏側に回り込んでしまったことです。
290MMが目に涙を溜めているように見えます。技術の低さを責められているのでしょうか。
 
他の作業としては、フロントグリルは特に問題なく接着。ボンネット上部のダクトには、切り出したプラ板を黒く塗って嵌め込みました。実車同様にメッシュを使えば見映え良くなったのでしょうが、在庫と技術の不足により断念しました。
 
いよいよ完成まであとすこし。
最後まで気を抜かずに走ります。