FERRARI 290 MM #08
たいへん長らくお待たせいたしました。
完成です。
かれこれ3年ものあいだ未完成のまま机の横に据えつけ、 病めるときも健やかなるときも変わりなく部屋の風景の一部だった 290MMがようやく完成した様は、感激に堪えません。
左右非対称であることを除けば、 全体的なプロポーションやパッケージはなかなか良く、 実車よりもやや丸みのあるボディが繊細な小物パーツと相まって、 フランス的華やかさ(日本人的な色眼鏡ですが)を醸しています。
仮組みなんてしてないだろと疑うほど雑な仕上げのキットがこのよ うに素敵な佇まいに変わるとは…ドーン氏は天才なのか?
ひとしきり浮かれた後は反省会です。
全般的な技術の低さはもちろんですが、 まずボディの表面処理が甘いです。
とくにクリアー塗膜の研ぎ出しが完成後の印象をかなり変えること が分かりました。
ペーパーでエッジをシャープに研ぐこと。 塗膜のうねりをきっちり消すこと。
そして鏡面仕上げになるまでコンパウンドで磨くこと。
肝に銘じます。
次に、小物パーツの接着が下手です。
エポキシ接着剤がべちょっとはみ出してしまって、 見苦しいことになってしまいました。
エナメル溶剤を含ませた綿棒で丁寧に拭き取ってみたものの、 限界はありますね。
腕を磨きます。
塗装時の色選択も重要でしょうか。
シート、エグゾーストパイプ、 ステアリング等はもうすこしそれぞれの素材に合った色を選ぶべき だったかもしれません。 もしくはドライブラシ等の技法を試すべきだったかも。この時代、 信じられないくらい多くの塗料と技法が流通しています。
研究します。